今回はLS-Dynaによる衝突解析受託事例として、過去のボンネットのみで実施した歩行者保護性能のLS-DynaによるCAE解析を、ボディを使用して実施します。前回はちょっとショボすぎましたね。反省しております・・・。

上記のように、ボンネット中央、ボンネット横、フロントガラス中央の3か所にて実施します。モデルは変わらずCCSA様が配布している前突用モデルを使用し、HIC解析用ではないため実車と違う結果になることをご了承ください。(このCAEモデルには、ゴムストッパーやマスチックシーラー、カウルトップパネルがありません)
そのままのメッシュモデルではHICの解析に難があったため、メッシュモデルを一部改善しています。
条件はUN-R127に準拠しています。
早速結果を見てみましょう。
- グラフ赤線:インパクター3軸合成加速度(CFC1000でフィルタリング)
- グラフ青線:HIC値



↑ LS-Dynaによる頭部傷害値(HIC)評価結果 ↑
いずれの結果でもHIC値は1000を超えることなく、十分に低い結果となっていました。また、ガラスはラミネートガラスが再現されており、中間フィルムの効果がよくわかる結果になって居います。(精度については不明です)
弊社ではラミネートガラスの性能試験およびCAEモデルの同定(LS-Dyna用MATカードの作成)もしているため、ガラスのみ入替えたモデルの事例も今後紹介予定です。
その解析課題、GRMが解決します。
本記事でご紹介した「非線形領域のCAE最適化設計」や「傷害値低減技術」を、御社の製品開発に適用しませんか?
「現状のモデルを見てほしい」「テスト解析を依頼したい」など、技術的なご相談からでも大歓迎です。
※「記事を見た」と書いていただけるとスムーズです。
※技術のご相談は各事例モデルの解析担当者に対応させます。
この記事の監修・執筆チーム
GRM Consulting株式会社 解析エンジニアリング部
モータースポーツ最高峰のF1から量産車開発まで、20年以上にわたり構造設計・衝突・振動・流体解析に携わるスペシャリスト集団。 単なるシミュレーション結果の提示に留まらず、本記事のような高精度な傷害値予測を得意とし、性能目標の達成から軽量化まで様々な改善を手掛けています。
- 主要ツール:LS-DYNA, Abaqus, Genesis, Nastran, OptiAssist, Simcenter 3D
- 専門領域:構造最適化、衝撃エネルギー吸収体最適化、CFRP複合材解析、衝突解析、CFD解析
